当クリニックの矯正治療に関する考え方をご紹介します。
矯正治療の3つの目標
矯正治療の目標は、「歯を一列に揃えること」と思っていませんか?
実はそれだけではありません。
- 歯を一列に揃えること
- 奥歯も前歯も正しい噛み合せになること
- 口元のバランスがよく、顔貌がよくなること
この3つが揃ってはじめて、矯正治療が完了したといえると思います。1が実現しても、2、3を満たしていなければ、健康の面からも審美的な面からも満足できる治療結果は得られません。
当クリニックでは、この3つが共によりよい治療結果となるような矯正治療を行っています。
できるだけ短い期間で、できるだけ歯を抜かずに
矯正装置を着けている期間が、できるだけ短くなるような治療計画を提示いたします。
お子さんの場合も、トータルでいちばん負担なく、良い結果となるような治療時期を提案いたします。
また、患者さんの健康な歯をできるだけ歯を抜かずに治療することも大切と考えています。
お子さんの場合は、小学生の時期から顎の成長をコントロールしながら治療を行うことで、非抜歯での治療の可能性が高まりますが、大人の場合にも、極力歯を抜かずに治療を行います。しかし、症例によっては抜歯が必要な場合もありますので、その場合にはきちんとご説明したうえで、抜歯治療をおすすめしております。
インフォームドコンセント
矯正治療は長い期間がかかりますので、患者さんとの信頼関係が大切と考えています。
治療内容について、充分ご理解頂けるよう、時間をかけてご説明します。通院のたびに、患者さんのご質問・ご意見・疑問などを必ずお聞きして誠実に対応致します。わからないこと、知りたい事などがありましたら、お気軽にお尋ねください。
また矯正治療の良い面ばかりをお話しするのではなく、リスクに関しても知って頂き、その上で治療をするかしないか決めて頂きたいと考えています。そのため、以下の矯正治療のリスクについて必ずお話ししています。
- 歯根吸収について
- 顎関節障害について
- レントゲンの被爆について
歯根吸収対策
院長は研究テーマとして矯正治療に伴って起きる歯根吸収を選び、博士号論文をまとめました。現在、歯の移動を行った場合、歯根の表面にわずかな吸収が起こる事がわかっています。通常表面のみで歯根の短縮につながることは稀ですが、突発的に歯根の短縮が起こる事があります。
過度に強い力での歯の移動は歯根吸収の原因になり得ます。 クレオ矯正歯科クリニックでは弱い力で治療を行っていますが、万一歯根短縮が見られた場合でも、適切な対処方法(歯の連結・固定、症状が顕著な場合は歯内骨内アンカースクリューを用いた矯正治療など)を提案します。
レントゲンによる被爆対策
レントゲンは出来るだけ照射量を少なく、少ない回数で撮影します。自然界からは1年間に約2.4ミリシーベルトの放射線を受けていますが、クレオ矯正歯科クリニックでは1回の撮影でこの自然被爆量の約1/30〜1/40という大変少ない放射線量でのレントゲン撮影を行っております。
後戻り対策
治療終了後も保定装置(安定させる装置)の使用と定期検診は不可欠です。万一、患者さんの不注意で装置を使用して頂けず、歯の後戻りが起こってしまった場合や下顎の成長発育の結果、噛み合わせに問題が生じた場合には、必ず再治療を行います。その場合でも実費のみでの治療となります。
院内感染対策
院内感染とは、感染性の病気に罹っている患者さんが来院された際、他の患者さんにその病気が感染してしまうことを言います。感染性の病気には、B型肝炎やC型肝炎、エイズなど危険な病気があります。
クレオ矯正歯科クリニックでは、器具機材はオートクレーブによる完全滅菌を行い、治療台周辺は院内感染予防マニュアルに基づき消毒・清掃を徹底し、治療時には必ず手袋を着用します。また、ディスポーザブル製品(使い捨て)も採り入れています。