一緒に取組んでゆきましょう
矯正を始める前は皆さん不安や疑問があると思います。
矯正治療は痛いのでは? 勉強や運動に影響があるのでは? 私には続けられないのでは? ・・・
確かに努力も必要ですが、大人の方も、お子さんも、ほとんど全ての方が乗り越えていらっしゃいます。
そのためには私を含めた治療スタッフのアドバイス、励まし、協力、そしてご家族のバックアップが大切だと思います。 私たちスタッフは常に患者さんの味方です。困った時には遠慮なくご相談いただければ、必ずきちんとした対応を致します。
また年末年始や夜間の緊急トラブルの際には、救急処置が可能な大学病院の歯科口腔外科を受診して頂けます。 私たちは患者さんの気持ちになっての診療を第一に心がけています。健康できれいな歯並び、美しい笑顔のため、一緒に取り組んでまいりましょう。
日本の矯正人口
矯正人口は増え続けているといわれていますが、実際に矯正治療が必要な人は、どのくらいいるのでしょう。
厚労省の報告では、12歳〜20歳で、叢生(乱ぐい歯)のある人が約26%、歯列空隙が10%、という結果が出ています。(平成28年10月及び11月 厚生労働省 「歯科疾患実態調査結果の概要」より)
実に現代っ子の半分以上が、なんらかの矯正が必要な歯並びなのです。
では実際、日本でどのくらいの人が矯正をしているかというと、日本臨床矯正歯科医会が全国1000人に調査した結果では、矯正治療経験者の割合は2007年が9.9%、2008年が10.8%、2009年が13.0%、と年々着実に増加しています。(2009年6月19日〜6月20日『歯並びと矯正歯科治療』に関する意識調査)日本人の7〜8人に1人が矯正経験者ということになります。
これだけ歯科矯正は多くの人に身近なものになっており、もはや特別な治療ではなくなっています。
きれいな歯並び、美しい笑顔は、誰もが手に入れる権利のあるものになってきていると言えるでしょう。
欧米の矯正事情
それでもまだ、日本は外国に比べ矯正や歯科治療全般の意識が低いと言われています。
矯正先進国の欧米では、きちんと歯並びを直し清潔な笑顔を得ることは、教養ある社会人として必須とみなされているそうで、歯の矯正はひとつのステータスなのです。
アメリカでは子供の歯並びは親の責任と言われ、子供が生まれたら矯正治療のための貯金を始める人もいるという話。そして出世できない人の条件として「1:喫煙者、2:過度の肥満」に続き「3:歯並びが悪い」を挙げられるまでになっているのだそうです。
また最近の海外のドラマやアニメには、矯正器具をつけたキャラクターがよく登場します。ディズニーアニメにも出てきていました。登場人物が何人かいれば一人は眼鏡をかけているのと同じで、一人は矯正器具をつけている、そんな時代になっています。 人前に出る職業の人にとって、美しい歯並びは必要不可欠のものになっているのです。
八重歯について
日本では、若い女性を中心に、「八重歯はかわいい」と、よいイメージをもたれる風潮があります。
しかしこれは日本だけの感覚で、欧米では、八重歯は吸血鬼”ドラキュラ”だと嫌われ、中国では”トラの歯”と評判がよくありません。八重歯は不潔・口臭と結びつけて考えられてしまうのです。将来の留学などを考えている方は、是非治しておくことをおすすめします。
現代っ子は八重歯になりやすい
現代人の顎は発育が悪く、小さくなってきているといわれています。八重歯は、歯のはえる場所が足りなくなり、歯並びがデコボコになる叢生(乱ぐい歯)の一種です。ほかの歯より遅く生える犬歯がさらにひどく歯列からはみ出し、重なってしまいます。顎が小さくなっても歯は小さくなってくれません。その結果、八重歯が増える傾向にあるのです。
犬歯は大切な歯
私たち矯正歯科医が歯並びやかみ合わせの重要性をお話するのは、外見のことだけではありません。犬歯は実は健康や機能にかかわる大切な歯なのです。犬歯は、左右のあごの運動のキーポイントになり、かみ合わせ全体を守る重要な役割を果たすのです。八重歯になると、歯列からはずれてしまうため、たいていの場合かみ合わせ全体がズレてしまい、他の歯もかむ作業への参加が弱まってしまいます。また、歯磨きがやりにくく、虫歯や歯肉の病気にかかりやすくなってしまうのです。