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床矯正について

床矯正とは

床(しょう)矯正装置は、歯列を側方拡大するための装置で、抜歯をしないですむなどメリットの多い非常に優れた矯正装置です。
入れ歯のようなネジ式の装置を装着し、段階的にネジを絞めていくことにより徐々に歯列の幅を広げ、歯を並べるスペースを確保します。
成長期の子供で多く使用しますが、大人でも症例によって使用することができます。

床矯正装置

床矯正装置
中央で2つに分かれており、中央部のネジを4日に1度回す
ことで左右が拡がって歯列を拡大します。
1日中の装着で、3か月半で6.5mm拡大します。

        

床矯正のメリット

  • 歯列を徐々に広げることで歯が並ぶスペースを作りますので、抜歯が不要になる可能性が高まります。
  • 乳歯と永久歯が混在している混合歯列期に開始することにより、生えてくる永久歯を正しい位置に誘導しますので、生えきった永久歯を移動するよりも負担が少なくすみます。
  • 痛みがほとんどなく、装置は取り外し可能なので歯を清潔に保てます。お子さんの発表会などのとき一時的に外すこともできます。
  • 装置が他の装置に較べ安価です。

床矯正の注意事項

  • 装置の取り外しができる分、患者さんのご協力が非常に重要になります。できるだけ食事以外の時はおつけ下さいとお願いしますが、装置を外す時間が長くなればその分治療の進みは悪くなります。お子さんには、外しっ放しにしないよう、注意してあげてください。
  • 装置を外すと必ず後戻りが起こりますので、その後の矯正治療と保定をきちんと行う必要があります。
  • どんな症例でも適応できるわけではなく、症例によっては使用できない場合もあります。

床矯正装置

側方拡大装置

側方拡大装置

歯列を側方(横側)に拡大する床矯正装置です。

後方拡大装置

後方拡大装置

歯列を後方(奥側)に拡大する床矯正装置です。

 

床矯正の治療例

床矯正装置を使用して歯列を拡大した例です。

拡大床装置使用前

拡大床装置使用前

使用後歯と歯の間に隙間ができたのがわかります

使用後


主訴
歯が生えるための隙間が足りない
診断名あるいは症状:歯が生えるスペースがないため拡大します
年齢
7歳
抜歯部位
なし
治療費(自費)
約387,000円※2か月に1回の処置料含む + 保定30,000円(処置料5,000円× 6回)
通院回数/治療期間
2か月に1回/1年+保定 通常、2期治療も必要です。
副作用・リスク
装置の装着を怠ると、治療期間が長引きます。
矯正装置装着により、痛みや違和感が出たり、噛み合わせが不安定になることで顎の痛みを感じる場合があります。
歯の移動後、保定装置(リテーナー)の使用が不十分であった場合後戻りすることがあります。
あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。

現代人の顎

現代人は顎の発育が悪く、小さくなっていると言われています。顎は小さくなっても歯は小さくなってくれず、歯の生えるスペースが足りなくて歯並びが悪くなることが多いのです。
乳歯と永久歯が混在した混合歯列期に矯正を始めることは、この問題を解決でき、非常に多くのメリットがあります。

お子さんの歯並びや噛み合わせがおかしいかな?と思ったら、永久歯が生えそろうのを待つのではなく、是非お早目に相談にお越しください。それぞれのお子さんの症状に合わせ、できるだけ矯正装置を装着する期間が短くて済むような開始時期と、最適な矯正歯科治療法を提示させていただきます。

子供の矯正治療例

お子さんの矯正治療例を、こちらからご覧ください。
子供の治療例

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